時空省奇伝 次元と時を超える者たち
エルリック兄弟は再び驚いた。今度は光輝く剣が現れた上に、その剣を地面目がけて素早く振ると、衝撃波が
輝きながら敵を目がけて言ったのだから。この『魔神剣』という技だが、私のは地面に剣の先をわずかに擦って、火花を利用し火力を上げてはいるので
少々技名が異なっている。留意されたし。
山本「さてさて、追いつめたぞゲマ!そろそろ観念するか?」
ゲマ「…仕方ありませんね、観念する…わけありませんよ。」
…そう、そのまま観念すればもちろんこの仕事は半分終わったようなもんだが。上のほうから機械音がした瞬間
簡単には終わらせてくれないなと察しがついた。上から二体の『キラーマシン』と『機動兵器8型BIS』が現れ、
ゲマを守るように我々の目の前に立ちはだかる。
キラーマシンA「モクヒョウ ヲ カクニン ハイジョ イタシマス。」
キラーマシンB「オナジク ハイジョ イタシマス。」
赤く光るその目はこちらを睨みつける。『BIS』もこちらを虎視眈々と狙っている。
予定では、そろそろスコールと孫一が駆けつけるころだが、相手はお構いなしに容赦なく襲いかかってくる。
そしてようやく先ほどの爆発へとつながる。我々六人は、マシン兵器からあわてて逃げる。
結局、作戦は失敗である。しかも、ホークアイ中尉のもとへ余計なお土産を持ってきてしまうおまけつきだ。
中尉は我々の様子に気づき、何かあると判断した。
ホークアイ「…あれは、敵の兵器か! 全部隊に告ぐ。鋼の錬金術師とその周りの方々をお助けします。援護射撃の準備!」
近くにいた部下がキラーマシン達にむけ一斉射撃を行う。だが、相手は全くダメージを受けていない。キラーマシンが右腕に持っている刀で銃弾を次々に切っていく。
中尉達は再び射撃準備を行い、再び銃弾が口火を切る。
その間に、東方司令部からフュリー曹長が援軍の第一舞台として駆けつけた。彼は童顔であるためやや幼く見える。軍人としては頼りなく見えるもののメカには非常に強い。
まさに、マシン兵器相手にはうってつけの人物だ。
作品名:時空省奇伝 次元と時を超える者たち 作家名:T・岩本