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時空省奇伝 次元と時を超える者たち

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孫一は、その戦況を銃を構えながら真剣に見つめる。もしも、辻谷君がしそこなえば自分がこの銃で撃つ。そんな彼の横に、彼が好きそうな金髪の美人さんが
ライフルを持ち、彼の横でそれを構える。ホークアイ中尉だ。
孫一「おっと、美しい御嬢さん。兄弟の手伝いは終わったのかい?」
ホークアイ「ええ、先ほど一体を撃破したようです。」
孫一「へぇ、そうかい。それはよかった。これなら、あなたをお誘いしてゆっくりとお茶できるかも…」
などと、きざっぽく決めようとしたが、ホークアイ中尉は
ホークアイ「いえ、そのような時間はありませんので。」と即答する。
孫一は肩をすくませながら「だろうな、あんた結構固めだから、俺みたいなやつとは合わんだろうさ。」とぼやいた。
横の兵士からも失笑が漏れるのが聞き取れた。だが、そんな彼に中尉は。
ホークアイ「いえ、先ほどの真剣な目つきと集中力、並みの人では出せないものです。」
その言葉を聞き、孫一は少し驚く。予想外の気遣いだったからだ。孫一は、相手の気持ちを受け取り、再び敵に標準を定める。
ただ、先ほどと違うのは、二人以外にも銃を構えている部隊が増えたということだ。
まだ一人と一体は動かない。その静寂を破ったのは辻谷君である。
一体何を思ったのか、敵を見つめたまま何を思ったのかキラーマシンに話しかける。
辻谷「一撃を放つ前におまはんにいいたいごとがある。」
その言葉を聞いているのかどうかは知らない。いえることは、キラーマシンは依然として動かないという事だ。あたかも、彼の話に耳を傾けるかのように。
その光景を見ている兵士たちは、当然困惑する。あいつはアホなのかと普通なら思うだろう。しかし、彼の体からは言いようのない威圧感を感じる。
孫一や中尉、そしてあたりの兵士も十分それを感じ取っていた。おそらく、あのマシーンとの決着はもうすぐ終わる…。そして再び辻谷は口を開く。
辻谷「いくら木刀といえど、おんしの体は真っ二つになりかねんが、よかでごわすか?」
相手は、おそらくその言葉を受け取ったのだろうか、右手に刀を構える。再び訪れる静寂の時が終わり時、決着が着いている。
その場にいる全員は、わずかな瞬間も逃すまいと気を張り詰める。そして…ついにその時が来た!!コンマ秒単位で先に動いたのはキラーマシンだ。
無駄のない、ただ一直線の横薙ぎは確実に相手の命を真っ二つにするのには十分である。しかし、辻谷君の斬撃は機械よりも早く、そして正確に相手の頭上
目がけ飛ぶ。だが、キラーマシンは、そこまで予測していた。相手の太刀をかわしてしまえばもう終わりだ。恐れのない殺人マシーンは、ただ相手を殺すのに
どうすればよいかだけ考える。右手はフェイク、左手から発射されるボーガンこそが本当に命を狙っていたのだ。これで確実に相手を仕留められる…