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時空省奇伝 次元と時を超える者たち

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スコールは、一瞬のすきを狙っていた。それは、敵が『フレア』という技を使う瞬間である。この技を使うとき、マシーンの腹部が開くからだ。
そして、敵は想定どうり『フレア』を使う準備を整える。スコールは、ガンブレードを構え、いかにこの剣を突き刺すか見極めていた。隙を逃さず敵の懐に飛び込み、
そして斬る。失敗すれば、己が消し炭になる。チャンスは一回、精神を統一し、心を鎮める。
小さな火の玉は、次第に大きくなっていく。これが敵の技『フレア』。とてもチェストとかは言える心境ではない。
我々も、息をのみ一人と一体を見つめる。…長い間のように感じたが、おそらくそれほど時間は立っていないはずだ。
そして、スコールはついに敵目がけ走り始める。
残り三秒、本体腹部が開き始める。
残り二秒、双方技を放つ準備が出来る。
残り一秒足らず、スコールは、ガンブレードの引き金を引いた。
…長い三秒が過ぎた。一体どうなったのか、あたりは静寂に包まれる。我々は、全身の力を込め敵に立ち向かい力尽き、その場に倒れこむスコールに目を向ける。
BISSは、スコールを確認するため、後ろを振り返る。だが、振り返ろうにも体は半分になっていてはそのようなこともできなかった。
スコールは、倒れこみながらも勝利を確信していた。この手で間違いなく敵を撃破したのだ。火花を散らし、倒れこむ殺人兵器。そして、あたりに響き渡るは
勝利の声である。

エクスデス「残念でしたな。もう少し、足止めして貰いたかったのだが…」
マダラ「まぁ、構わん。どうやら、『本来の目的』は終わったようだからな。」
我々のもとへ帰ってきた松永は、箱のようなものに入れた『あるもの』、を見せに戻ってきた。
松永「これで、我々も帰ることが出来るな。しかし、こうしてみると派手にやったものだな。」
スカール「まぁそれでも貴様の今までやったことに比べれば『些末 些末』という事であろう?」
松永はその言葉を聞き、にやりと笑う。まさに、この男が何たるかわかる仕草である。
マダラ「さて、しばらくは元の世界で大人しくするとしよう。俺は先に、『ドン・クリーク』のもとへ行かねばならんがな。」
エクスデス「そうか。なら儂も力を蓄えに戻るとしよう。それでは、皆々解散じゃ。」
そうして、我々はあの男の復活に備え、誰にも気づかれずに元の世界に帰って行った。
さて、お前たちは何故このように我々が連合を組んでいるのか謎であろう。それは、時期分かる。楽しみにしているのだな。