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時空省奇伝 次元と時を超える者たち

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ゲーニッツ「『聖なるものを犬にやるな。また真珠を豚に投げてやるな。恐らく彼らはそれらを足で踏みつけ、向きなおってあなたがたにかみついてくるであろう。』
まぁ、神など恐れにあなたかがたは、そのような言葉を知りはしないでしょう。」
男は、体中に数多くの切り傷を負い、絶命した。周りにいた者たちは目の前の光景に恐怖を感じた。
ただ、彼とよくつるんでいた近くの不良は、怒りに任せゲーニッツに飛び込む。
不良C「テメェこのくそ神父!!俺のダチになにしやがったぁぁあああ!!」
しかし、これも無駄に終わることとなる。
ゲーニッツ「こ  こ  で  す  か  ?」
一瞬ではあるが、その顔は聖職者とは言えぬものであった。瞳孔は恐ろしい『蛇』のごとく、縦に割れている。残虐的な目だ。
養豚場の豚を見つめるような、慈悲の無き目である。雲一つない、風無き晴天に起こる、竜巻が如し風の柱はその男の人生に終止符を打った。
今の光景を見ていたものは、恐怖に怯えその場から去る。残るのは、静けさだけである。ゲーニッツは、再びプッチの方向を見つめ、
彼の瞳に訴えかけるように再び話を始める。
ゲーニッツ「全く、うるさい方々だ。私は牧師というのに。やっと、静かになりましたね。これで、話を再開することが出来ますね。」
今まで全く反応がなかったプッチ。しかし、その目は光を取り戻しつつある。今起こったことに、彼は『神の御業』を見たのだ。
プッチ「…あなたの話を聞かせてはくれませんか…。もしかしたら、私は再び立ち直ることが出来るかもしれない。」
こうして、二人は出会うこととなる。この時話したことが、教会で話したことと、同じことであるからだ!