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時空省奇伝 次元と時を超える者たち

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ゲーニッツ「あなたは、『ヤルダバオート』についてはご存知かな。」
プッチ「あぁ、知っているとも。この世を絶望の淵に陥れるとされる『偽神』とかいうはなしだったかな?しかし、あれは『グノーシス派』
という古い学派の話ではなかったかね。そんなこと、信じている奴もいないだろうし私もそのような古き思想を信じようなどとは…」
ゲーニッツは、その言葉を聞くと前へと詰め寄る。そうして、少し強い口調に変わり、こう続ける。
ゲーニッツ「私の記憶を、君の能力で見てほしいのだ。」
プッチ神父はその言葉に耳を疑う。思わず、ゲーニッツにもう一度耳を傾ける。
プッチ「今、なんとおっしゃいましたか?」
ゲーニッツ「私の記憶を見てほしいのだ。君が『スタンド使い』である事は、話に聞いている。きみなら、私の崇高な行いに賛同してくれるはずだ。
さぁ、見るのだ。その目で、あのおぞましい『怪物』を見るのだ!!」
『スタンド』 それは、超能力の一つである。それは、一部の人間しか発現しないという。自らの精神が具現化した存在であるが、我々のような普通の人間
からは見ることはできない。だが、同じ『スタンド使い』には見ることが出来、その姿は、人型や動物等、この世のあらゆるものの形をしているという。
1人一体しか発現せず、精神が成長すると、形も変わるという。スタンドは、その人が死ねば自然に消滅し、また、スタンドが死ねば本体も死ぬと言われている。
そして、先ほどから出てくるこの『ホワイトスネイク』は、プッチに宿った『スタンド』である。能力は、人の記憶を『DISC』として取り出したり、
『DISC』に書き込み、相手に挿入することで、記憶を上書きしたり、消したり、幻覚を見せることが出来る。そういう能力を持ったスタンドである。
また、本体であるプッチ神父から20メートル離れた所まで移動させることも可能だ。因みに人型である。
話を戻そう。プッチ神父はゲーニッツの記憶を読み取り、衝撃的な光景を目の当たりにする。
それは巨大な蛇、もしくはムカデにも見えるその容姿をした怪物が、多くの世界を闇に包み、手中にしているのだ。
プッチ「こっ、これは一体どういうことなのかね!これが、我々に起ころうとしている未来なのか!それに、君は何故このことを知っているのだ!」
ゲーニッツ「私は、あるお方からこの光景を見せられたのです。このことを、『運命』を感じたものに見せなさいとおっしゃったのです。」
プッチはゲーニッツに『運命』を感じた。そう、かつて最も信頼できる友人と同じものを感じた…