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弓道はるちゃんとその彼氏

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凛は拳を強く握り、矢の行方を見る。
音がした。
矢が的を射抜いた音だ。
見事、的に中てたのだ。
「っしゃあ!」
凛は声をあげた。
そのまわりでも歓声があがっている。
「七瀬さん、本当にあれだけのプレッシャーはねのけたんですね」
「不動心、という感じだな」
似鳥と御子柴のやりとりを聞きながら、凛は視線を的場から射場へと移動させる。
射場にいる遙を見る。
遙は的場のほうを見て、左右の手を大きく開いた状態で立っている。
残心、だ。
しかし、これで終わりではない。あと三射ある。
身体を脇正面に向けて立ち、大前である遙には背後にいる者たちの動きは見えない。振り返って見ることもしない。
背後の音を聞いて、自分が次の動作に入るタイミングを知る。
そして、遙は次の矢も中てた。
最終的に、四射四中、皆中してみせたのである。
「すごいですねー」
「おまえの彼女、男前だな」
チーム全体としても良い結果が出て、対戦に勝ち、次の試合へと進むこととなった。









作品名:弓道はるちゃんとその彼氏 作家名:hujio