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Wizard//Magica Infinity −9− 完

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・・
・・・


「…っ…あれ…」


ここはどこだ?

右も左も、上も下も真っ白だ。


「お疲れ様、ハルト」
「っ!…さやかちゃん」


後ろから聞きなれた声が聞こえてきたので振り返る。
魔法少女姿のさやかちゃんが立っていた。

「あれっほむらちゃんは?」
「ほむら はこの空間にはいないよ。ここはね…特別な空間なんだ」
「特別な空間?」
「そう、本来なら誰も訪れることができない空間」


いつの間にか、変身が解かれている。
いや…待て。

ベルトが無い。

ウィザードリングも無くなっている。




あ…そっか。



なんとなく理解できた。




俺は…本当に消滅してしまったんだ。




「ハルト、後ろを振り向いて。そしてひたすら前へ進んで」

「あぁ」



俺は再び後ろへ振り向き、前へと進む。

2歩、3歩歩いたところでとあることに気がつく。


「さやかちゃん?」

「………。」

「どうしたの?行こうよ」


さやかちゃんはその場に立ったまま、こちらへ来てくれない。




「…ははっ!ごめんハルト…あたし…ここから先へは行けない」

「……え?」

「ここからは、ハルト一人で行って」


無理やり笑顔を作った。

俺にはわかる。

あの笑顔の裏には、なにかある。


「もし…もしもだけど…この先に さやかちゃんが着いていけない理由があるの?」

「そのとおり。この先にあの子が待っている…さぁ、行って!」

「わかった」


それ以上俺は追求しない。
彼女も覚悟を決めていた…なら俺も、覚悟を決めなくては。

俺はそのまま歩き始める。
もう振り返らない。



「………。」


「…ねえハルト!」

「っ!」





「一緒にここまで来れて楽しかったよ!また会おう!!」







「……あぁ!」