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yamatoⅢ 太陽制御の後で 1

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  (きれいになったけど…その代償が大きすぎるな…)

島が冷めたコーヒーを飲みながらため息をついた。もし…自分がいなかったら、か。考えた事なかった…

  (テレサ…俺がいなければ…キミはまだテレザートで独りで暮らしていた
   かもしれないな。)

島はコーヒーを飲み干すと席を立ち第一艦橋に戻って行った。










  「古代…艦長。」

島が艦橋に戻ると進が相原と話をしていた。

  「もう艦長は止めてくれよ。もう、第二の地球探しの旅は終わったんだ。」

日報のまとめが終わったのか少しすっきりした顔をしていた。

  「だけどまだヤマトで仕事してるから…艦長職のままだろう?」

少し意地悪そうに島が言うと

  「もう、いいよ、艦長職なんか。」

進が面倒臭そうに言う。

  「懐かしいな…あの時もこうして地球をきれいにしていった…雨が降って…
   川が出来て…やがて海になる。乾いた大地が緑をまとい…俺たちはすごい
   事をしたんだ、って実感が湧いてきた。」

島が眼下に見える赤の大地をみてつぶやいた。

  「ユキは初めて見る光景なんだな。」

進が気付いた。

  「ユキは強制的におろされたから…」(進)

進の言葉に島と相原がうなずいた。

  「あれ?ユキは?」(進)
  「あぁ、休憩中。今頃寝てるんじゃないか?」(島)
  「そうか。」(進)
  「お前、襲いに行くなよ?」(島)
  「…バカ!ここはヤマトだぞ?」(進)
  「んぁ?ヤマトだろ?自宅みたいなもんじゃないか。」

島が笑う。確かにその通りだ…ヤマトに乗りこむとき、“ただいま”と言った方がしっくりくる…

  「バカな事言ってないで…全く…コスモクリーナーDは?」(進)
  「順調だ。地下に浸透していない分、全体の除去作業も早く済むだろう。
   真田さんは?」(島)
  「あぁ、しぶしぶ部屋に戻って行ったよ。」

進が笑いながら言った。

  「全部見ないと気が済まない性格なのはわかってますけど…」

相原がため息をつきながら笑った。

  「相原はユキがもどってきたら交代か?」(進)
  「はい。ユキさんも疲れてるでしょうから…寝てくれればいいんですけど。
   戦闘があると救護もありますからね。」(相原)
  「そうだよな。今回はケガ人降ろしてるから少し余裕があるか。」(島)
  「まぁ技術班と連携取りながらだからバタバタしてはいるけど僕とユキさん、
   どちらかが第一艦橋か医務室にに詰めてる、って事にしてるから…。」

実はそれを提案したのは相原だった。

  「普通のシフトにユキさん入れ込んだら休み取らなさそうで…24時間中、
   どこかの6時間シフトで休みなく働きそうでしょ?まぁ、人の事言えない
   人、なんですけどね。真田さん休ませて…。」(相原)
  「そんなこと言ったら二人じゃもっと休めないじゃないか。」(島)
  「いいんです、第一艦橋にいればレーダーだって必要ないし…休憩してる
   のとかわらないでしょう?誰かしらいればおしゃべりだってできるし…
   僕は定時連絡があったり防衛軍といろいろあるから…」(相原)

確かに相原は何気に忙しそうで…自分が休みの時はサブの通信士を2人決めて通信室から連絡するよう手配済みだ。

  「古代は今日は?」(島)
  「南部と交代で…ここにいるよ。南部が戻ってきたら休むから。」(進)

島はそれを聞くと自席に行って第二艦橋にいる太田に連絡を取った。

  「太田、島だ。戻って来たから休憩に入ってくれ。ポイントの整理が
   出来てたら席の端末に送ってくれないか?」(島)
  <了解!二日後までの除去ポイントを送る。じゃぁ休憩に入ります。>

太田からすぐに除去ポイントの予定が入ってきた。






  












作品名:yamatoⅢ 太陽制御の後で 1 作家名:kei