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【腐】恋愛妄想疾患【亜種】

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「ねえ、見て。とても綺麗でしょう? お父様からのプレゼントよ」

ガーネットが誇らしげに差し出してきたのは、赤い石を埋め込んだ、精巧な細工のブローチだった。

「へえ、随分大きな宝石じゃないか。ルビーかな?」

オニキスが呑気に聞く横で、アンバーは息が止まりそうになる。
それは宝石などではなく魔石、それもかなり高位の魔道士によって作られた物だと、一目で分かった。これだけの大きさと透明度を持つ魔石を作れる魔道士など、数えるほどしかいない。周囲に施された細工といい、このブローチは、目も眩むほど貴重な魔道具だった。

「オークションに出されていたのよ。どこかの収集家の遺品だとかで」
「おいおい、曰くつきの一品とかじゃないだろうね? アンバー、鑑定してやれよ」

オニキスに突つかれて、アンバーは我に返る。

「あ? ああ。大丈夫だよ。呪いが掛かっている形跡はないし・・・・・・でも、もっとよく見せてくれないか」

アンバーが手を伸ばすと、ガーネットは笑いながらブローチを背中に隠した。

「あら、駄目よ。あなたはすぐ、分解して調べてみたいとか言い出すんだもの。これは、今度の晩餐会につけるつもり」
「いや、壊したりしないよ。傷なんかつけたら、大変なことになる・・・・・・お願いだ、もう一度見せてくれないか?」

懇願するアンバーだが、ガーネットはくすくす笑いながら、宝石箱に仕舞い込んでしまう。

「駄目駄目。これは、あなたの研究材料ではないんですもの。無くしたりしたら、お父様に叱られてしまうわ」
「無くしたりなんかしないよ、絶対」
「ふふふ、いくらあなたのお願いでも聞けないわ。男の方に、これの価値は分からないでしょう?」

ガーネットの言葉に、オニキスがからからと笑った。

「確かに。ご婦人方の宝石に掛ける情熱は、男には分からんね。俺にはこっちのほうが、遙かに価値がある」

そう言って、アカイトが持ってきたサンドイッチに手を伸ばす。
各人にお茶を注いで回ると、アカイトは静かに部屋を出ていった。
オニキスは、サンドイッチを頬張りながら、

「また君の人形に取られちまった。随分、仲がいいみたいだね?」
「え? あ、ああ。そうだね」

未練たっぷりに宝石箱を見ていたアンバーは、慌てて振り向く。

「主人達を放っておいて、許されるのかい?」
「仲違いされるよりはいいよ。僕とガーネットが結婚したら、一緒に暮らすわけだし」