G Generation Guardian
「噂には聞いてたがすげえな、「スカルハート」!!」
「いや、ハハハ…。」
戦闘が終わった後だというのに陽気に振舞うシリウス。あまり大声で言わないで欲しいと思いながらも、肩を叩かれたトピアは合わせて笑っていた。
「ったく、助けてくれるって言ったのに来てくれなかったじゃないか!死ぬところだったんだよ、フォント君!」
「すみません…行くつもりだったんですが、その…量産型を片付けたあと思い切り吐いちゃいまして、それどころじゃあなかったんですよねえ…」
憤慨するヒロトに、フォントは申し訳なさそうに謝罪していた。しかし、ヒロトは本当に怒っている訳ではない。面白がっているだけである。
「まあ、俺が来ればすぐさま逃げ出した訳だが。それほどまでに自分の命が大事か?」
その間にネロが割り込み、皮肉めいた口調でヒロトにそう言った。
『大事に決まってるじゃないか!!生きてなんぼだからね!その為には犠牲も厭わないよ…。』
「…屑が。」
迷いなく、はっきりとそう返したヒロトに対し、ネロは悪態をつく。ヒロトはそんな様子を見ても楽しんでいる様子だ。人を小馬鹿にすることに命懸けでいるのだとフォントは改めて認識した。
ここにいる皆が戦闘が終結したことに安堵している中、一人だけ神妙な面持ちをしている人物がいた。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん