G Generation Guardian
「(トビア・アロナクス…かつて木星に仇なし、そして…!)」
トビアが先程助けた脱走兵。コロニーに降りたことで、異様な身体の重さに戸惑うが、そんな事を気にしている場合では無かった。彼女が見据えていたのはトビアただ一人。そして懐には
、いつでも取出せる拳銃を忍ばせていた。トビアも近付いてくる彼女に気づき、目線をそちらの方へ変えた。
「!…どうかしましたか?ここは重力が掛かっているし、キツクないですか?」
「木星の事をよく知っているな…。」
「え?」
その時である。トビアは目の前に拳銃を突き付けられ、無言で静止を強要された。その後彼は首を兵の腕で組まれ、頭には拳銃の銃身が当たっていた。
「「スカルハート」!!」
「動くな。動けばこの少年を撃つ。」
「くっ…!」
周りの者に対し、銃と人質を使い脅しをかける。迂闊に動くことは許されない状況となった。
「勘違いしていませんか…?僕はいつもニコニコブラックロー…」
「呆けても無駄だ、クロスボーン・バンガード!特に「トビア・アロナクス」の名を木星の兵で知らぬ者はいない!貴様は…「テテニス」様の命をも奪って…!」
「まぁ誤魔化し切れるとは思っていなかったけど…それに、木星ではそういうことになっているのか…?」
「喋るな!」
その時である。
「トビア!食事の準備が…」
「テテニス様!?」
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん