G Generation Guardian
その場に偶然、今現れたベルナデットに対し、兵は異常なまでの動揺を見せた。それが功を奏したのか、彼女の意識と腕が緩んだのだ。チャンスは今しかない。トビアはそう確信した。
「でやぁーーーっ!!!!」
「何!?」
トビアは脚で高く蹴り上げ、彼女が持っていた拳銃を弾き飛ばす。それに更に動揺し、反応が鈍る。その上ここは彼女が慣れていない「重力」があるエリアである。自由に身体を動かすことも適わなった。
「ごめんなさい…!」
トビアはもう一撃彼女に加え、その意識を飛ばした。周りには一般人もいる。彼らへの危険を考慮しての行動だった。すると、ベルナデットはあろうことか彼女の方へ駆け寄るではないか。そして、次に放った一言がここにいる全員を驚愕させる事となる。
「「母様」…エウロペ母様!!」
「か、母様ァ!!?」
トビアはあまりの驚きと、ベルナデットの母親に一撃を食らわせた罪悪感が重なり、今度は自分が気絶してしまった。
「おい、しっかりしろスカルハート!!」
「トビア…!」
数時間後、ようやくトビアは目を醒ますことになる。
「ここは…。」
「お、気がついたか!俺とネロが運んだんだぜ、感謝しろよ。」
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん



