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G Generation Guardian

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そして、フォントはこの後自分が知る限りの彼女の未来を話した。ベルナデットは木星帝国の代表「テテニス・ドゥガチ」として木星救済の為に奔走すること。そして後に懐妊し、今ここにいる「ベルナデット」が誕生する事…
それを聞いた彼女は更に困惑の表情を浮かべたが、「ここが何処であるか」それを思い出した瞬間、全ての辻褄が合わされた。ここは「異世界も、過去も、未来も合わさった世界」、GENERATION WORLDなのである。未来の人間が来訪する事はおかしくはないし、自分自身も他の人間からすれば未来人かもしれないのだ。普通ならば有り得ないが、そう納得するしか無かった。


「じゃあ、本当にベルちゃんは私の子供なのね?」

「うん…。だって、初めて会った時から何にも変わってなかったから!」

「そ、そうなんだ…。」

「?」

ベルにそう言われると、ベルナデットは少し表情を暗くする。確かに「若いまま」でいられるのは嬉しい事ではあるのだが、逆に言えば若干「大人っぽさ」に欠ける身体のままと言う訳である。その辺に関しては若干知りたくなかった未来ではある。
「ベルナデットさん、大丈夫ですか?」

「あ、うん…いきなり自分の子供に会っちゃったのはびっくりしたけれど…。でも元気な子供が産まれてくれるって分かって安心したわ。」

「ハァ…それなら良かったです。…あと…」

「何?」

「ベルのお父さんは、貴女のお相手は気になりませんか?」

フォントはこれを言った直後、「失言だったか」と悔いる。この何でもアリで何が起こるか分からない世界。ベルの父親(ほぼ確定に近い推測であるが)の事を話せば、ベルナデットはもしかしたらその相手と距離を取るかもしれない。そうすればベルが今後誕生する可能性も低くなり、下手をすれば今いるベルに異変が起きるのではないか、と。SFの様な馬鹿馬鹿しい予測であるが、今はそれすらも現実になりそうな気がし、自然と冷や汗が滴る。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん