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「ええ…では、これから二週間後にはコロニーレーザーが！？」

「いや、それ程早くには「決行されない」だろう。」

「？？」

話が違う。いや、喜ぶべきではあるのだが。自分が知っているのはエウロペがこのことを地球側に伝えてから丁度二週間後に決行される筈なのだ。
「確かに、お前の謂う通り、当初は今から二週間後の予定だった。しかし、今は地球側とコロニー側にそれぞれ強大な戦力があり、戦争状態になりつつあると聞いた。このまま作戦を決行することは可能だが、その後コロニー側の戦力が此方を潰しに掛かる可能性は高い。」

「そうか…だから互いの戦力が疲弊し、戦争が終結する隙を狙って地球を撃つ気なんですね！」

「そうだ。…お前達、仲間を集めてくれ。それから詳細な話を始める。」


「分かりました。」

「分かったよ、おばあちゃん！」


「…待て。」

返事をしたベルに、エウロペが制止をかける。その声は低く、鋭い。

「何？」

ベルは何も悪びれることもなく返事をする。無意識に言っているのは分かるが、だからといって放っておける言葉ではない。

「ベル、こっちに来い。」

「うん…。」

エウロペはベルを手招きで引き寄せ、自分の間合いまで入れればその瞬間。エウロペの両手はベルの両頬を捉え、抓り始めたではないか。