G Generation Guardian
「俺はネロ・シュテンベル。…トビア達にも言っておく。俺はA.C.世界から来たエージェント。任務でこの世界の「ガンダム」。そしてエースパイロットのデータを収集している。あのような形で接触したのは無用な戦闘を避け、データを回収するつもりだった。結果的に芝居は徒労に終わってしまったがな。」
ネロは立ち上がり、トビア達に向けて自分の立場を説明した。
「成程、今までと性格《キャラ》が違う訳だ。」
トビアもそれを聞いて妙な納得感を得た。彼と話しているとどうも違和感を感じたが、今はその様な物を感じない。これがエージェントとしての、本当のネロ・シュテンベルなのだろう。
「まぁ、俺は気が付いてたけどね♪」
「そして誰にも言わなかったと…ほんっとうに性格が悪いですね。」
「それ程でも。」
ネロの正体を見破っていたとヒロトは自慢し、フォントはまた呆れたように突っ込みを入れる。
「話はそれちゃったけど、エウロペ。アンタはいつ計画が始動すると踏んでんのさ?」
話を元に戻すため、今度はオンモがエウロペに疑問を投げた。
「そうだな…現在、木星帝国は「ヴェイガン」、地球側では「アンノウン・エネミー」と呼ぶ者もいるらしいが…。それと軍事同盟を結んでいる。恐らく「神の雷計画」の一部は秘匿された状態での同盟だろう。ヴェイガンは地球の侵攻・連邦打倒が目的だ。だが死の星となった地球を欲しがるとは思えんしな。向こうには神の雷計画も「連邦打倒の決戦兵器」という風にしか聞かされていまい。…また話が逸れたが、実行に移されるのは約3ヵ月後と見ている。」
「なら、その間に軍を動かせれば…!」
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん



