G Generation Guardian
「そうか、ならば私からも頼む。私達は計画に対抗する「作戦」を練る。」
エウロペの忠告にネロは全く動じず、「同志」を探すことを約束した。エウロペもまた、ネロの揺るぎない瞳を見て彼の言葉が偽りでない事を確信し、彼に思いを託した。
「ならば、俺はもう行く。」
「ネロ、もう行っちまうのか!?」
突然過ぎる別れに、ダイキは動揺してネロを呼び止める。
「ああ、ダイキ。生きていればまた逢うことが出来るだろう。」
ネロはダイキにそう言葉を返した。それはダイキが子供だからなのか、また違う理由が有るのかは解らないが、柔らかな声色だった。
「…分かった。元気でな!!」
ネロは背を向け歩きだし、ダイキの言葉には軽く手を降って返した。
あらゆる時代、世界が交わる「GENERATION WORLD」。この世界は早くも人類を混迷の闇へと歩ませようとしていた。
ある場所・ある時間_______。
「AGEシステムの可能性、海賊残党軍の実力。未来からの来訪者。どれも興味深いものだったけれど、今回は特に面白い物が見られたよ。」
『ほう…?やけにご機嫌だな、ヒロト・タカヤマ。』
誰の目も届かぬ所で、ヒロトは『ある男』に秘匿通信を掛けている。相手の男の声は若い。
ヒロトとさほど歳は変わらないだろう。口調は完璧に研がれたナイフ…いや、血塗られた剣を思わせる。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん



