G Generation Guardian
「俺があんな連中に負ける道理はねぇよ。…とりあえず、近くに町でもありゃあいいんだがな。」
戦いで既に腹は減り、喉も渇いた。当然非常用の食糧はあるものの、それを無駄に消費することは出来ないという事はブレイドも把握していた。近くに敵でない人間がいる事を願いつつ、ブレイドは機体を加速させた。
風の向くままに足を進めるブレイドとセンナはまだ知らない。
自分たちが、この歪な世界の命運を握る「鍵」となることを…
――――――目覚めなさい。
『貴方は…誰なんだ…』
――――――私は「アプロディア」…
『アプロディア…』
――――――目覚めなさい…世界の「鍵」となる者よ。
『鍵…?クッ…アアアアアアアアア!!!!!!』
「ゥアアッッ!!!!」
青年は息を荒げ、覚醒する。身体には汗が染みつき、彼に不快な感情をもたらしていた。少しずつ思考が明瞭となり、乱れていた呼吸を整えると大きな嘆息をついた。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん