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G Generation Guardian

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しかし、ミックはザクウォーリアに搭乗したが、ハヤトは別の機体に搭乗していた。U.C.世界で言うところの「ガンダムタイプ」の頭部、そしてミレニアムシリーズとは違う「シルエット」と呼ばれる換装機構を取り入れた「セカンドシリーズ」のフラッグシップ機「インパルス」の派生機である。C.E.世界ではハヤトと同じ赤服を纏う「シン・アスカ」搭乗機のインパルスが多大な戦果を上げており、それを受けて構造を簡略化した派生機が生産されることとなった。構造の簡略化とは、オリジナルのインパルスにおける「分離・合体」機構の廃止である。この機構を応用することによりインパルスを様々な戦場に投入出来るというものであるが、この機構によるコストの高騰は避けられず、廃止される運びとなった。その穴は改良型のシルエットで補うということになっている。因みに、特殊シルエットパーツ「マルチパック」を使用することでミレニアムシリーズの換装機構「ウィザード」も使用することが可能になる。
ハヤトは「インパルス・アテナ」一号機のパイロットに選ばれたというわけだ。

「オリジナルよりはマシだけど、慎重に扱わないと機体に遊ばれかねない…しっかりやれよ、俺。」

『緊張しているようだな、ハヤト。』

「隊長!」

掛かってくる通信に、思わず驚くハヤト。彼に声を掛けたのはMS隊の隊長であった。彼が駆るのはスラッシュザクファントムであり、敵の弾幕をものともせず戦場を駆け抜ける姿は若い士官達の憧れの的となっていた。年齢は35歳、プラントには妻子もいるのだという。ハヤトもまた彼を尊敬しており、他人以上に自分に厳しく生きるその姿を見習っていた。
『ハヤト、お前は人より優しい心を持っている。それ故に悩む事も多いだろう。だが、戦場で迷うということはそれが死を意味する。人殺しのマシーンになれと言うわけじゃない。お前も自分に「揺るぎ無い柱」を立てるんだ。自分の信念の下に戦え。そうすればどんな戦場でも生き残れる。』

「自分の信念…了解です。隊長。」

隊長に言われた言葉が、強ばった自分の体を駆け巡る。すると、自然と無駄な力が抜け、少しではあるが余裕が持てる様になった。システムの立ち上げが終了し、OSが起動する。「G.U.N.D.A.M.」の頭文字がコンソールに灯り、スクリーンにはメインカメラの映像が映し出された。既に他の機体は出撃している。幾度となく訓練を繰り返し、慣れたはずであったが、前に見える景色に今だに圧倒される。まるで自分が巨人になってしまったような気がした。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん