G Generation Guardian
「まぁ、最初は軽くいびるって感じでやってるけどまぁまぁいい感じにいってるみたいだね。ちょーっと返り討ちに遭っちゃった感はあるけど。」
クレスタは端末を覗きこみながら戦闘データを確認する。仮面を着けているので表情は分からないが、概ね満足といった感じだ。
「…だが、このような襲撃に意味があるのか?コロニーや連邦の基地を叩いて渡る位はわけも無いと思うが。」
そのクレスタに叢は問を投げた。傭兵紛いの行動やたかがバルチャーの一集団の襲撃は「目的」には見当違いと言えるのではないだろうか、という事である。
「いい質問だね!…まぁ一つ二つ潰すならそうなんだけどさ、「今の段階」で僕たちの存在を知られすぎるのは危ないんだよーわかる?戦力も整っていない今にコロニーと連邦の両方を相手どるのはしんどいから。それに今にコロニーと連邦は本気で潰しあってくれるから!なら今しなければならない事は…分かるよね?」
「「目的」に対するイレギュラーの排除、そして戦争の加速か。」
「そういうこと!コロニーと連邦が戦うことをよしとしない連中や、軍属ではないけど強い戦力を保有してる連中とか…。優先的に潰せば後々楽になる!それに僕たちには切り札があるんだよ…」
軽い口調で話してはいるが、その内容は明らかに「世界の混乱」或いはそれ以上の物を望む異端者の声だった。彼は前方のスクリーンにある映像を映し出す。捕らえられた女性がいた。四肢を縛られ、気を失っている。その後方には、何か装置の様な物も映りこんでいる。
「GENERATION SYSTEM…これがあれば、僕たちは神になる事が出来る!!こんなに嬉しい事は無いよ!!!」
クレスタは嗤う。それが何の為なのか、何に対してなのかは解らない。しかし彼は何か「確信」を持って嗤っていた。
「さぁ、次の襲撃だ。目標はZ.A.F.T.の試作機。襲撃してぶっ壊した後は連邦の仕業だと情報を流してやろう。簡単さ。うちの技術があれば真実をねじ曲げる事なんて…誰を行かせるか…そうだな…「ベルグ」を呼んでくれ。最近フラストレーションが溜まっているみたいだから発散させてあげなくちゃ。では始めよう。」
______僕たちG BREAKの「目的」の為に!!!
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん



