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G Generation Guardian

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「勝負です…!」

ハヤトはライフルを捨て、演習用のナイフに持ち替えてデブリの中に飛び込んだではないか。そう、彼は隊長と格闘戦を繰り広げようと言うのだ。

「そうだ、戦場ではマニュアルに囚われない判断も必要となる!」

隊長もハヤトの行動に応えるかの様にライフルを捨て、演習用のナイフを持ち構えた。そして互いの機体は共に加速し、刃と刃がつばぜり合う。

「出力はこっちが上のはずだ!このまま押せば…!」

「勢いがいい。若さ故か…だがそれが命取りだぞ、ハヤト!」

隊長は機体の推進力を完全に無くし、まるですり抜ける様にハヤトの前から姿を消したのだ。見事に後ろに回り込んだ隊長はナイフの切先を定めた。

「貰った!」

「いや、まだ!」

ハヤトは直ぐ後ろに隊長がいることを予想し、シルエットを分離させたのだ。目の前に迫るシルエットに隊長も驚愕した。元々大型の装備だったこともあり、隊長の視界を奪うには充分であった。ハヤトはすぐに機体を向き直させ、ナイフを構え突貫する。隊長もシルエットを振り払うが、そのせいでハヤトよりも次の動作が遅れていた。ハヤトはこの一瞬に全力をかけた。正に全身全霊である。

「…。」

「…やった、のか…?」

気が付けば、ハヤトは隊長の機体のコクピットに接触判定を与えていた。隊長もナイフを振り下ろそうとしていたが、それはシールドを装備したインパルス・アテナの左腕がそれを阻んでいた。兵たちはその光景をある者は唖然として、ある者は希望の眼差しを向けていた。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん