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G Generation Guardian

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「…来たか、奴等に生体反応は無い!遠慮無く叩き潰せ!!」

侵攻する黒いMSを見て、隊長は全員を鼓舞する様に命令を下した。敵に生命反応が無い事については少し安堵していた。この隊には新兵も多い。しかもこのような特殊な状態では人殺しをする覚悟も出来ていないだろう。しかし、自律AIで動くということは、動きに一切の無駄やミスが存在しないということだ。気を引き締め無ければ、こちらはなし崩しに斃されてしまう。それだけは阻止しなければ。隊長は敵を見据え、機体を加速させる。
「やらせるものか…!我等の希望をッ!!!」


『…』

黒いMSはそれぞれライフルを斉射。または前進してビームサーベルを引き抜き接近戦を挑みに掛かっていた。統率の取れた行動は流石と言うべきだが、それだけに「正確」すぎるのだ。人間が乗っていない以上、プログラム以上の判断や行動を行う事が出来ない。隊長は接近する一機に狙いを定め、更に機体を加速させる。

「動きは及第点だ。…だが!」

隊長はウィザードに装備されたビームガトリング砲「ハイドラ」を発射。敵は回避が間に合わずシールドで防御するが、そのせいで機体自体が静止してしまう。それが、この一瞬を生み出すことが隊長の狙いだった。

「それ以上はやれんなぁ!!」

隊長機は素早く敵機の懐へ潜り込み、自らの格闘武装である大鎌「ファルクス G7」をその腕で振るう。すると敵機は腰から一機に両断され、爆発を起こす。

「機械など、恐るるに足らず!」


「凄い…ファルクスも取り回しが難しい武器なのに、見事に使いこなしてる…! 」

正に熟練の技と言った隊長の技に、ハヤトは驚愕するばかりであった。演習でなく実戦で隊長が敵として現れたのならああなっていたのは自分だっただろう。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん