G Generation Guardian
「大体ワンパなんだよなぁ…。…ハルピュイア、最大出力!!!」
ベルグがそう叫ぶと同時に、ハルピュイアの「光の翼」が起動。今までとは比べ物にならない推力を発揮し、アナトインパルスを圧倒する。そしてハルピュイアは完全にアナトインパルスを押し切り、弾き飛ばす。この瞬間、数秒ではあるがアナトインパルスは無防備な状況となってしまう。
「何ッ!!」
「そらよぉ!!!」
ハルピュイアのアヌビスバエナはアナトインパルスの両腕を斬り飛ばした。これでアナトインパルスから戦闘能力が失われたことになる。
「遊びはこれで終わりだァ…あの世で仲間と再会だぜぇ!!」
「そんな…っ!」
ハルピュイアは目の前の機体を串刺しにせんと構え、腕を突き出す。敵の閃光が目の前に迫り、ハヤトは堅く目を閉じた。
…
……
………何も起こらない。ハヤトは恐る恐る、その瞳を開けてみる。
「畜生…一体、ダレダァァァァァァア!!!」
目の前に映ったのは自身を貫くはずだった右腕を無くしたハルピュイア。そして聞こえたのは怒り狂う男の声だった。レーダーに反応がある。ハヤトはその方向へ向け目をやった。すると、「信じられない」機体がその瞳に映った。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん