G Generation Guardian
「残念だったなァ…今度を楽しみにしてるぜ…ヒャッハッハッハァ!!!!」
ベルグはそう吐き捨て、機体と共に輪の中に消えていった。
「逃がしましたか…さて、後は…。」
ジャスティスのパイロットはベルグを撃墜出来なかった事を悔いるが、すぐに別の方向を見据えた。ハヤトのアナトインパルスの方だ。そして、フォルティスビーム砲とルプス・ビームライフルを放ったのだ。
「嘘だろッ!?」
今までの戦いに圧倒されていたハヤトは我に帰り、今の状況に戦慄した。
だが、その攻撃がハヤトに命中することは無かった。代わりに、ハヤトの周囲で四つの爆発が起きる。そう、ハヤトの母艦を沈めたMSが、今度はハヤトに止めを刺そうとしていたのだ。ハヤトは力が抜け、大きな嘆息をした。
『荒い真似をして申し訳ありません。そちらは大丈夫でしょうか?』
アナトインパルスのコクピット内に男の声が響き渡る。味方であるかは分からないが、今のハヤトこの優しい声色に警戒心を抱くことは出来なかった。
「…はい。…!そうだ、ミックは!?」
『ミック…?この宙域にいるパイロットですか?』
「はい!…すみません、出来るなら俺をミックの所に連れて行ってください!」
味方かも分からぬ人間に何を言っているのだと自分でも思った。しかし、今は自分より友の安否の方が気掛かりなのだ。手段など考えている暇さえ惜しかった。
『…分かりました。彼の機体の座標データを此方に。』
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん