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G Generation Guardian

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「(戦場とはいえ、やはりこの様な光景は胸が痛みますね…)」

ジャスティスのパイロットはハヤトに声を掛けることはせず、ただ悲しみに打ちひしがれる背中を見守るだけであった。そうしていると、フリーダムもその地点に合流し、ジャスティスに通信を掛けた。

『…あの子はどうするのですか?』

フリーダムのパイロットが言う「あの子」とは当然ハヤトの事である。まるで自分達の姿を見られたのが不都合だと言わんばかりの口調である。

「勿論…訊きますよ。」

ジャスティスのパイロットはそう答え、彼もまたザクウォーリアのコクピットに飛び移る。ハヤトは一応落ち着いたようではあるが、立ち上がることはせず静止したままであった。

「すみません。ここでする様な話では無いのですが、貴方は今から「選択」をしなければなりません。」

「選択…一体何を?」

彼の声を聞いたハヤトは振り向き、選択が示す意味を問う。

「我々と共に来るか、我々の事を忘れZ.A.F.T.に合流するか。この二つです。」

「やっばり…貴方達はプラントの人間では無いんですね。」

「そうなります。詳しい事はお答え出来かねますが、我々は貴方の仲間を、そしてご友人を殺害した「黒いMS」を追っています。我々と共に来る事は自分を危険に晒すことにもなりますが、貴方の「仇」に遭遇する可能性は高くなる。逆にプラントに戻れば、貴方はZ.A.F.T.に復帰する事も、戦いの道から遠ざかる事も出来るでしょう。しかし、我々の事を他言した場合については、貴方の安全は保証出来かねます。」

彼は淡々と、ハヤトに向けて言葉を紡ぐ。彼自身も、傷心する少年にこの様な二択を迫りたくはない。しかし、彼は自分達とこの様な形で「接触」してしまった。秘密裏に行動する此方側としては、ハヤトをそのままで帰す訳にはいかないのだ。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん