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G Generation Guardian

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ハヤトは低重力の中ゆっくりと地に降り立つ。ここで初めて、MSという兵器と切り離され戦闘が終わった事を実感した。初めての実戦。色々な事が有り過ぎて未だに現実味を持てなかった。隊長やミックが死んだ事は頭では分かっている。しかしこうもあっさり人は死ぬのだ。隊長が生きていれば、今の自分に何と言ってくれただろうか。しかし、彼が亡き今それを確かめる術は無い。機体の方には早くも整備員が作業に取り掛かり、ハヤトの下にはジャスティスのパイロットが歩み寄った。その横には滑らかな髪を靡かせる端正な顔立ちをした少女がいた。本来ならば男の方に視線を合わせなければならないのだろうが、自分もまた男としてそちらに目が行ってしまっても仕方のない事だと自分に対し言い訳をした。
「大丈夫ですか?ええと…」

「は、ハイ!ハヤト・イシザキです。俺の名前。…貴方は?」

「ハヤト…。私は…フォックス・ノーザンと申します。」

「フォックスさん…了解です。」

ハヤトは彼の名前を聞き、面を食らった様な顔をした。巫山戯ている様子でも無く、何かの偽名なのだろうかと考えたが、初対面の相手にそこまで踏み込んで訊くのも無粋だと考えたため、これ以上は追及しなかった。

「そういえば、あのフリーダムに乗っていたパイロットは?」

「ああ。それならば、ここに。」

フォックスは左手を少女に向け、ハヤトにそう言った。その手に導かれハヤトは改めて少女の顔を見る。

「え…えええ!!!本当に君がフリーダムを…?」

ハヤトは目を丸くし、震える指を少女の方に向けながら恐る恐る訊いてみる。勿論、C.E.世界にも優秀な女性パイロットは存在する。よって男による固定概念でそのような物言いをするのは戒めなければならないが、逆に言えばハヤトの目にはその少女はそれ程までに可憐に映っていたという事なのだ。傍から見れば先陣をきりMS を駆っていたなどとても信じられない。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん