G Generation Guardian
「彼女は正真正銘、フリーダムのパイロットを務めていますよ。ノ・エリア・シンジョウ。私も含めて皆は「ノエル」と呼んでいます。」
「…あの、助けてくれてありがとうございます。」
「別に。」
「え?」
「私には、戦う事しかできませんから…。」
それだけを言い残し、彼女は彼らの下を去ってしまった。残されたハヤトは呆然と彼女の背中を目で追うことしか出来なかった。
「申し訳ありません。…彼女は人付き合いが苦手なんです。」
「そうなんですか…」
「ブリッジに行きましょう。私達の代表に貴方を紹介しますので。」
「…了解しました。」
フォックスにそう言われるがまま、ハヤトは彼と共に艦のブリッジへ向かった。通路自体は他の艦と変わりは無く、居住性も高そうに思えた。しかし、格納庫でも感じた事だがこの艦で見る人間は余り多くはない。大型艦を運用するにはそれなりの人員が必要なのだが、優秀な制御システムや整備の機械化も進んでいるのかもしれない、とハヤトは移動しながらそう思っていた。ブリッジの扉の前に着くと一旦立ち止まった。やはりこれから代表と顔を会わせるとなると顔が多少こわばり、緊張する。今は亡きあの隊に着任した時のことを思い出す。
「では、これから代表とお会いして頂きます。」
「はい…!」
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん