G Generation Guardian
思わず語尾に力が入る。扉が開かれると、艦の頭脳となる管制員が計器に睨みをきかせているのが窺えた。やはりハヤトの知る艦艇より多少形状は異なり、違和感を覚えさせた。恐らくは、自分のいた世界とは違う所で建造されたものであるということは直ぐに理解出来た。
「…よし、本艦はこのまま航行を続ける!光学迷彩は怠るなよ!」
「…艦長、少し宜しいでしょうか?」
管制員に指示を行う男に、フォックスは一言声を掛けた。
「フォックスか。いいだろう。」
男はフォックスの言葉に了承し、艦長席を降り此方に歩み寄った。男は壮年で長身。その佇まいからは歴戦の勇士を思わせる。ハヤトは少しだけ、隊長に似ていると感じた。
「済まないが、君の名前は?」
「ハヤト・イシザキです。今回は本当にありがとうございました」
「ハヤトか、いい名前だ。俺はゼノン・ティーゲル。こんななりだが、この「G GUARDIAN」の代表とこの艦「アルトリウス」の艦長をしている。」
その男、ゼノンはハヤトに向けて手を差し出す。ハヤトもまた手を出し、固く握手を交わす。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん