G Generation Guardian
「…でも、GENERATION SYSTEMは並行世界を見るだけのモノなんじゃ?」
「我々が使用した場合、に於いてはな。GENERATION SYSTEMには並行世界の情報を管理すると共に、「干渉」する程の力が与えられている。イレギュラーに対しGENERATION SYSTEMが直接手を下してはその世界のバランスを大きく崩しかねない。よって我々が直接その世界へ動きイレギュラーの修正にあたっていたのだ。システムを掌握したG BREAKは躊躇いも無くその全力を発揮させた。するとどうだ。無数に散りばめられた人類の可能性が、強引に一つに纏められてしまった。そして今、奴等によって集められてしまった世界の住人が剣をとり巨大な争いを生み出そうとしている。G BREAKの存在を前にして、同士討ちをする様な真似は絶対に阻止しなければならない。敵は世界にいるのではなく、この混沌を創り出した奴等なのだから。」
「…この争いを止めるには、奴等を倒すにはどうすれば…!」
「集めるのだ!!奴等を討ち果たすに値する戦士たちを!!!」
「!!」
そう言い放つと、ゼノンはハヤトの肩に手を置いた。
「君は戦士としてはまだ未熟だ。これからの戦いで、今日の様に辛く、苦しい事が多く待ち受けているだろう。しかし、君がこの真実を受け止めた上で我々とともに歩むと言うならば、強くなれ。一人でも多くの人間を護れる様に。」
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん