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G Generation Guardian

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『…まぁ、そろそろ、「出る」とするかの。』

老人がそう言うと、円盤の中心部が発光を始め、その光は一人の白衣の老人を映し出した。毛根が死滅した頭、中途半端に曲がった背中、そして木目の様に重ねられた皺。
全ての老人の平均値を表したような風貌が姿を見せたのである。

「お、お爺さん…?」

ハヤトは困惑した様子で指をさしながらそう言った。

『只のジジイでは無いぞ。わしはこのG GURDIANの技術主任、Dr.Kじゃ。別に医者という訳でもないがの。』

「は、はあ…。」

ハヤトは今の状況を呑み込めず、ただ曖昧な返事を返す事しか出来なかった。

「そう言えば、ハヤトは彼と会うのは初めてでしたね。彼はDr.K。このG GURDIANの兵器開発や、我々が保持する「跳躍技術」の調整を受け持つ人物です。因みに、厳密に申し上げれば、彼は人間ではありません。肉体を持たない、データのみの存在です。」

因みの部分が重大過ぎる。とハヤトは心の中で突込みを入れた。「跳躍技術」と言う物も気にはなるが、彼の存在自体がハヤトにとっては疑問に思えて仕方が無かった。ここは一度訊いてみるべきだ。ハヤトは意を決した。

「Dr.Kさん、貴方はデータのみの存在なんですよね?」

『まぁ、そうなるのかの。』

「だったら、貴方のプログラミングを行った人も此処に?」

『そうじゃのう…厳密にはわし自身になるのかの。お前さんにも分かる様に言うならば、人間だったころのわしが、わしの記憶と人格をデータ化し、移植。そして同期する事によって肉体を棄てたのじゃよ。』
待て。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん