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G Generation Guardian

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しかし、この宙域に只2機だけ、MSが存在していた。ネロが駆る[Z-01]アーリーウイング《Zi》、そしてヒロトが搭乗するクロスボーン・ファルシュである。クロスボーン・バンガード残党と別れた後、補給を繰り返しながらこの地点にたどり着いたのである。

『仕方ありませんね。ヒロト様は人を不快にさせる天才でいらっしゃいますから。』

「自分が造ったAIにまで馬鹿にされたよ…だって仕方無いでしょう…?」


――――――――かれこれ3日ずっとここで待ってるんじゃないかあああああ!!!!!!


そう、この何も無い宙域で待機する事3日。このコクピットという狭い空間に座すしかないヒロトはその精神を疲弊させていたのだ。

「自分に都合よく事が運ばなければ泣いて喚く。餓鬼と同じだな。」

ネロは一つ嘆息をつき、ヒロトを見下したような目でそう言い放った。それなりに歳を喰って置いてこうも駄々をこねるというのは、何とも浅ましく醜いものだ、とそう思っていた。

「俺は君の言われるがままに付いて来ただけだよ!そしたらこのザマだよ!!ったく俺も興味本位で動くんじゃあ無かった…」

『ヒロト様。この宙域に高エネルギー反応を検出致しました。その数値は尚も増大し続けています。詳細は不明。』

「えっ?」

ネロのやりとりに水を差す様なAIからの報告に、ヒロトは思わず聞き返す様な言葉を発してしまった。
『聞こえなかったのですか?遂に頭だけではなく耳までやられてしまいましたか?』

「違うよ!いちいち蔑まなきゃ気が済まないのか!?」

『ペットは飼い主に似ると言うでしょう。それと同じです。』

「(学習機能をつけたのが仇になったかな…)はいはい、どうせ俺は腹黒性悪の屑人間ですよ。話を戻すけど、この反応、ネロ君の言う“迎え”って事でいいのかい?」

「相違無い。」

ヒロトの問いに対し、ネロはそう端的に返答した。ヒロトはようやくこの状況から解放される安堵の溜息をついた。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん