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G Generation Guardian

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『エネルギー反応、更に増大。ヒロト様、念の為衝撃に備えて下さい。』

「ん、了解。」

ヒロトはAIに言われるがまま、パイロットスーツを着用しシートベルトで身体を固定する。

その直後である。果てしない暗闇が続く宇宙にヒビが出現し、そこから眩い光が漏れだしたのだ。

「この光…一体何が…!!!」

次の瞬間、ヒロトは驚愕する事になる。空間に出来たヒビが砕け、その先から一隻の戦艦が飛び出して来たのだから。形状から、ヒロトが所属するサナリィが「ミノフスキー・ドライブ」の試験艦として開発した「マザーバンガード」に近いと考えられた。しかし、当然マザーバンガード級に空間を突き破り航行する技術や機能は搭載していない。
その存在に呆気に取られていると、其の艦から通信が掛けられた。

『久しぶりじゃのう、ネロよ。Z-01共々無事そうで何よりじゃ。』

「Drも相川らずの様だな。俺とZ-01は易々と墜ちる様な腕でも、性能でも無い。」

通信から放たれたのは年老いた男の声。それにネロと面識も在る様である。やはりこれがネロの“迎え”だったのだ。

『それとネロの隣に居るのは誰じゃ?敵か?』

「…一応連れだ。俺と共に回収を頼む。」

『了解じゃ。』

男はそう返答すると、艦のMSハッチが展開された。

「行くぞ。」

「解ったよ、ネロ君。(この空間を飛び越えて来た様な技術…もしかするかもしれないね。)」

二人は開かれたMSハッチへと機体を進め、共に着艦させた。Z-01とクロスボーン・ファルシュはそれぞれ空きのMSハンガーへと固定される。ヒロトは格納庫や機材の造りを観察した。特に変わった設備は無く、マザーバンガード級と変わりなく自社製のものが使われている様だ。但し、此方の方が広めに造られているようにも感じるが。兎に角人間と接触しなければ始まらないと、コクピットハッチを展開する。金属と油が入り混じった臭い。サナリィに在籍する自分には嗅ぎ慣れたものだ。ハッチからスロープを降ろし、それを蔦ってゆっくりと床に立つ。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん