G Generation Guardian
レオスは窓の外に目をやるが、街らしい物や別の艦は見えてこない。ならば、何か障害物に遭遇し急停止したというのが正しい見方か。程なくして、部屋の扉が開かれて一人姿を現す。歳は十代前半だろうか。学生で言うならばジュニアハイスクールの生徒位だろうか。赤髪のツインテールが特徴的な少女である。セシアと比べると、まだ女性として身体が発展途上の部分が見られる。
「…女の子?」
「あ、レオス・アロイ!!目ェ醒めたのか…」
彼女は勢いよくレオスの名を呼ぶと、急に黙り込んで二人の姿を凝視する。
「…私、お邪魔だった?」
「そ、そんなのじゃありません!」
「そ、そんなんじゃない!!!」
(息ぴったりじゃん…)
たった一言を浴びせただけで赤面する二人を見ると呆れの表情をだすと共に嘆息する少女。
であるが、ここに来た目的を思い出し、表情を真剣なモノに戻すと改めて二人の方に顔をむけた。
「MSが前と後から接近中だってさ!でも艦のMSは整備中ですぐには出られないみたい…でも、アンタの「エクストリーム」ならッ!」
「MSだって!?…待て、何故君がオレのエクストリームの事を知っているんだ?」
レオスは少女に問う。G.A.データに干渉することなく全ての世界に往く事が出来る唯一のガンダム。それがエクストリームガンダムと呼ばれるMSである。現在はレオスとイクスが駆る、緋と蒼の二機が存在している。但し、その存在を知っているのはジュピターX関連の人間だけの筈なのだが。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん