G Generation Guardian
「相変わらずにっぶいんだなぁ、色々と。まぁ、いいや。私も「直接」会うのは初めてだし。」
「直接?…まさか!」
「そのまさか。私はあんたと同じGダイバー、世界を股にかけて人類を救う美少女戦士!ピーニャ・パーシーとは私の事だわさ!!」
「君がそうだったのか…」
妙に高いテンションである事は置いておくが、レオスにとって、他のGダイバーと直接顔を合わせるのは初めてだった。そう言えば彼女とは一瞬とはいえ面識がある事になるのだろうか。交戦中にいきなりコクピットに現れたために驚いたことにしか印象が無かったが…こんな飄々としている彼女ではあるが、そこそこの実力はあり、自分も幾度か危機を救われた。
「あ、ピーニャもこの艦に居たんでしたよね!うっかりしていました。」
「え!?そりゃあないだわさ…相談も聞いてやってるのに。ま、あんたの頭の中はレオスの事で一杯なんだろうけどさ。」
「そんなこと…私は皆の事を…!」
「さあどうかな??」
「ピーニャ…!」
「ちょっと落ち着いてくれ二人共!MSが来てるんだろ!?」
険悪になりつつある場の空気を払拭しようと、レオスが声を張り上げまずは二人の会話を中断させる。すると、二人も我に帰りこれ以上応酬を繰り返す気は削がれた。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん