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G Generation Guardian

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其の頃、地球では今日も今日とてバルチャー集団“ギルド”は逞しく大地を駆けていた。
MSや物資を狙う山賊まがいのバルチャーは、ブレイド&センナの駆るエクシアブレイズを始めとした「ガンダム・チーム」が叩き伏せ、ブレイドらと同時期に“ギルド”に厄介になっていたジャンク屋、ロウ・ギュールのお蔭で設備や機体の整備が行き届き、活躍(?)を聞きつけたファンが“ギルド”の市に顔を見せ、大変な賑わいを見せていた。先日の襲撃から数週間。仲間を失ったのは哀しい事ではあるが、それを引き摺る訳にもいかない。明日も食べていくために、人々は上を向きながら歩き続けるのだ。

そして此処は艦艇のMSが並ぶ格納庫。筋骨隆々の男達が汗と油にまみれ、自分達の商売道具であるMSを丹念に整備している。作業に明け暮れる物は充実した顔をしている。その中には、ロウ・ギュールと(自称)彼の恋人の山吹樹里、そして相棒の[8]の姿もあった。

「ロウ、脚部のメンテ終わったよ!」

コクピットに座しながらOSのアップデートを進めるロウに、樹里がコクピットまで登り、元気な声で呼びかける。

「おう、助かったぜ!」

[御苦労!!]

ロウは彼女に労いの言葉をかけ、[8]は自身のディスプレイに言葉を表示した。

「でも珍しいね、ロウがレッドフレームのメンテを人に頼むなんて。」

樹里は疑問ありげにロウにそう言った。ロウ・ギュールとは、「宇宙一のジャンク屋」を自称している事から察せられる様に、尋常ではない程のメカ好きである。例え戦場で在ろうと、ひとたび新しいメカが現れればそれに喰いついてしまう。彼の機体「アストレイ レッドフレーム」がその証拠であり、本機は元々はコロニー「ヘリオポリス」に秘匿された物を偶然見つけ出し、自分の機体としたものだ。姿こそはC.E.70当時と大差は無いが、内部は彼の愛とジャンク屋魂による改修が幾度となく成されており、巷では軍の最新鋭機とも性能は引けを取らないという噂がまことしやかに語られている。当然、彼に魅了される
人間も多く、今ではレッドフレームのレプリカパーツまで販売されている。…最も、並行世界が混在したこのGENERATION WORLDでも販売されているかは謎であるが。
つまり、そのロウが他人にレッドフレームの整備を任せる事など滅多な事なのである。
「ああ、レッドフレームにこの世界の地図を入力してたのさ。また迷子になっちまうと面倒だからな。」
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん