G Generation Guardian
「ガンダムを駆る者が揃ってここを発つか…理由はそれぞれであるが、何かの因果なのかもしれんな。今まで世話になった。」
艦長は深く頭を下げ、この“ギルド”の為に戦った戦士達へ向け感謝の意を表した。
「…だが、最後に一つ。頼まれても良いだろうか。」
「何でしょうか?」
再び此方を見据え言葉を放った艦長に対し、レオスが反応する。
「レイを連れて行ってはくれないか。」
「!!」
その言葉を横で聞いたレイは驚愕し、困惑した。昨日までその様な事を言う素振りさえ見せなかったのに…何故…。
「なんで、俺を…?」
少し震えた声で、レイは艦長に問う。あの時、自分は仲間を、友を護れなかったから。弱いから、もう要らないという事なのだろうか。この艦長に限ってそんな事は万が一にでも考えはしないだろうが、嫌でも考えてしまう。
「レイ。お前はこの前の事を悔いているだろう。「仇を討ちたい」と考えているのではないか?」
「…」
艦長の言葉に対し、言い返す事が出来ない。正にその通りであるからだ。自分がもっと強ければ、眼の前の命も救えたかもしれないと。そう思いながらこの数週間を過ごしてきた。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん