G Generation Guardian
『構わないさ。困った時はお互い様だ。』
『それに、皆といたほうが楽しいですよ!』
今度はエクストリームガンダムのコクピットから、レオスとセシアが順に言葉を掛けた。当然、彼等が言う言葉も本心から来ているのだが、ロウ・ギュール及びアストレイレッドフレームはC.E.世界に影ながら影響を与えた人物だ。彼を失う事は、Gダイバーを務める彼等に於いてあってはならない事なのである。
『そうそう、アンタらは大船に乗ったつもりでいてちょーよ!』
『お前は俺の機体に乗ってるだけだろ!ていうか図々しく場所を取るな!この貧乳が!!!』
調子付いたピーニャに対し、レイは彼女に辛辣な言葉を浴びせる。彼が忠誠を誓うのは、『豊満』なバストを携える女性だけである。よって、様々な部分が貧相な彼女をこの機体に乗せるというのは、彼の信念に反逆する行為であるのだ。
『仕方ないでしょ!私の機体は無いんだから!!』
『聞く耳持たぬわ!持って欲しければその貧相な胸を大きくさせてから言うがいい!!』
『お前…コ ロ ス !!!!』
遂に二人の間に紛争が勃発した。繰り返される罵倒の数々は聞くに堪えず、取っ組み合いになっているのか、彼等が乗るガンダムXの機動は不安定な物になっている。
「ハハハ…ブレイド?、あそこで紛争起っとるで。駆逐せんでええんか?」
「餓鬼の喧嘩にまで首突っ込めるかよ。勝手にやらせとけ。」
レイ達の喧嘩を笑い物にするセンナに対し、ブレイドは先程と変わらぬ表情のままであった。こうしているならば、戦えた方が幾分か気分が晴れると言うのに…。
しかし、この平和な時間は瞬く間に崩れ去る事となる。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん