G Generation Guardian
「ピーニャ、いきなりで悪いけどオレをエクストリームの所まで案内して貰えるか?」
「…分かった。こっちだわさ!!」
ピーニャは指をさしながら通路を走りだし、レオスもまたそれについて行く。
残されたセシアは遠ざかるレオスの背中を祈る様に見詰めていた。
このような異邦の地に居ても、彼が戦いの運命から抜け出すことは出来ない。
ならばせめて願おう。彼が無事に戻る事を…
「エクストリーム…お前もここに来ていたのか。」
ピーニャによって艦の格納庫に連れて行かれたレオスは、MSハンガーに掛けられたエクストリームガンダムに向けて呟く。セシアが自分の為に創造し、相棒として共に闘って来たガンダム。それが自分の傍らにあるということは、とても頼もしい物であった。
「こんなに…嬉しいことは無い。」
「ん?それってアムロ・レイの真似のつもり?」
「ピーニャ!ま、まだいたのか…。」
「いたら都合が悪いの?」
「ぐッ…。」
自分が撒いた種ではあるのだが、他人に独り言を聞かれるというのはとても恥ずかしく、腹立たしいものであった。自分だってそれなりの歴戦をくぐりぬけてきたのだ。「らしい」一言くらいあってもいいではないか、と自分の中で言い訳をした。
「後で飯を奢るから…黙っておいてくれ。」
「一番高いのね♪」
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん