G Generation Guardian
一機、二機、三、四、五…瞬く間にMAを切り裂き、爆散させる。機械的な動き、機械的な判断しか出来ぬモノなど、ガンダムの敵では無かったのだ。MAは成す術無く両断され、又は串刺しにされ、その無残な骸を晒すのだ。
「行こう、エクストリームガンダム“アイオス・フェース”!!」
レオスとセシアが駆るエクストリームガンダムはまた其の姿を変えていた。巨大な翼を携えるは正に天使の如く。その翼には「アリス・ファンネル」と呼ばれる遠隔操作兵器が搭載されており、U.C.世界の「ニュータイプ」や西暦世界の「イノベイター」等から学んだ力が内包されている。
「近くの敵の総数は15!アリス・ファンネルの使用を推奨します!!」
「ああ、解ってるよ!行け、アリス・ファンネル!!!」
レオスは敵に狙いを定めると、遠隔操作兵器 アリス・ファンネルを展開する。「ファンネル」の名を冠しているが、U.C.世界の物とは別物と言って差し支え無く、西暦世界のビットやファングと同様に重力下での運用も可能としている。宙を舞う翅の様に、アリス・ファンネルは攻撃を開始した。高速かつ的確なビーム攻撃は、MAの脚を止め着実に撃破する。正に「蝶の様に舞い、蜂の様に刺す」という言葉が似つかわしい。しかし、MAも只撃破されるだけでは無い。エクシアブレイズに行った様に装甲を展開し、ミサイルを発射する。
「レオス、多数のミサイルが此方に向かっています!!」
「ならさ!来い、アリス・ファンネル!!」
レオスは展開していたアリス・ファンネルを呼び戻し、フォーメーションを造り出す。各基は雪の結晶の様な美しい形状を取り、フィールドを形成する事によりミサイルからエクストリームガンダムを護り通した。
「行こう、セシア!!」
「はい、レオス!!」
レオスとセシアは息を合わせ、アリス・ファンネルの出力を上昇させ、エネルギーを収束させていく。そう、この形態最大の必殺技である。ミサイルを発射し、MAが脚を止めた今が好機だと判断したのだ。照準が定まったと同時に、レオスはトリガーを引いた。
『 呑 ま れ る 奔 流 の 絆 』!!!!!!
≪ T h e A s s a u l t F o r m ≫
アリス・ファンネルから高出力のビームが解き放たれ、その流れに MAは次々と呑み込まれていく。
その攻撃が終了する頃には、眼の前のMAの姿は完全に抹消されていた。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん