G Generation Guardian
見返りが充分だと判断したのか、レオスの言葉を聞いた後は潔く格納庫を後にする。まるで逃げるような足取りであったが、今のレオスにとってそれは最早どうでもいい事になっていた。とりあえずは接近するMSへの対応だ。彼はすぐさま操縦席へとその身を移し、システム及びOSの立ち上げを行った。…本当にどのくらい眠っていたのだろうか。この席に座り、操縦桿の感触を確かめるのが本当に久しく思える。少なくとも、2日や3日の騒ぎでは無いのかもしれない。やがて立ち上げは終了し、機体を起動させる。メインカメラに光が灯り、巨体がハンガーから動き出す。レオスは心地良い位の微振動をその身に感じていた。自分の戦いに対する高揚感、緊張感、そしてほんの少しの恐怖を形容している様だ。脚部がカタパルトに固定され、格納扉が展開し、マーカーが点灯した。出撃準備は整ったのだ。
「よし…レオス・アロイ「エクストリームガンダム」、行きます!!」
レオスの心情を現すかの様な「紅」を纏う機体が今、異界の地を駆ける。
「…やべ、やっぱ警戒されちまったか?」
艦隊が補足していた「前方」にある機体。その正体はエクシアブレイズ。ブレイドとセンナの二人の事であった。二人も数刻前に艦隊を補足し、進路をその方へ向けていたのであるが、やはり武装しているMSが単機でいたのがまずかったのか、艦隊の方からMSを出されてしまった。
例によってデータベースに存在しない「UNKNOWN」の機体であり、センナは再び頭を悩ませていた。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん