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G Generation Guardian

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エクストリームガンダムから放たれた閃光の奔流が、グランディーネ・アークを呑み込もうとする。普通の兵士、普通のMSの前にこの攻撃が目に飛び込もうものなら絶望は必至だ。しかし、V.V.は、グランディーネ・アークは恐れる様子も無くその場に留まっている。やがて閃光が直撃し、眩いほどの火花が周辺に散らされる。

「…やったか?」

レオスの、エクストリーム全力の全力をぶつけた。沈黙は無くとも、ダメージが与えられていて欲しいと願う。

《そんな物か?…その攻撃は!》

爆炎が晴れ、再び巨体が全員の前に姿を現す。期待されたダメージは無く、無傷。あの攻撃を受けて、まったくの損傷を受けていなかったのだ。

「そんなバカな!?あの一撃を凌ぎきるなんて…!!」

レオスはあまりの事態に驚愕する。しかしセシアはその間にも敵を解析、この現象の答えを導き出す。

「これは…《アルミューレ・リュミエール》!!C.E.世界の技術をA.C.世界の機体に盛り込んだの…!?」

そう、レオスがThe Assault Formでの攻撃を放った瞬間、グランディーネ・アークは元型機には搭載されていない。いや「されるはずがない」、光波防御帯である《アルミューレ・リュミエール》を機体各部の発生器から展開したのだ。この技術はC.E.世界でのユーラシア連邦が導入した技術であり、同じく開発されたガンダムタイプのMS、「ハイペリオン」「ハイペリオンG」にも採用されている。様々な世界が混在したことで、このような異世界間のキメラ的な兵器まで誕生してしまったのだ。
因みに、各軍に機動兵器を提供する企業同士でも研究が進められ、異世界の技術を我物にしようとする動きが高まっている。しかし、各世界の機動兵器の構造がそれぞれ大きく異なっていること、又はその世界では考えられない概念が用いられている技術も存在している事、そして仮に技術の共存が可能となったとしても、現段階ではその機動兵器の構造がより複雑化することは明確であり、それは実際に運用する現場側からの反感を買うことにもなりかねない為「技術混成機」の実用化には至っていなかったのだ。
V.V.が難なくそれをやってのけたということは、非常に優れた技術者であるか、若しくは周りの事を全く考慮しない自己顕示欲の塊、つまり自己中心的バカであるかのどちらかである。

《そうだ、驚け!!私は誰よりも早く、「技術混成機」の実戦運用に成功したのだ!グランディーネが持つ攻撃力!!私の世界で培われている対ビーム、対物理防御機能!!攻防一体化したこのグランディーネ・アークはまさに無敵!!…あ、近接攻撃を試みようとしても無駄だぞ。この機体の装甲にはPS装甲材が採用されているからな!》

V.V.は勝利を確信したのか、グランディーネ・アークがもう一つ隠し持つ機能《フェイズシフト装甲》の事まで話してしまった。この装甲材は一定の電圧の電流を流すことで相転移する特殊な金属で構成されている。このことから相転移装甲とも呼ばれ、相転移した装甲は一定のエネルギーを消費することにより、物理的な衝撃を無効化する効果がある。MSならばこの二つの防御機能を搭載すれば碌に戦闘継続も困難であるが、この大型MAで運用するならば話は別である。因みに、グランディーネ・アークを改修するために掛かった費用はMS十数機分に相当する。これにより、彼はアクタイオン・インダストリー上層部からは当然白い目で見られている事も付け加えておく。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん