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G Generation Guardian

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《ただでさえグランディーネは重装甲・高火力だったようだな。ならばもしアルミューレ・リュミエールを突破し、有効打と思われるビーム兵器を使用しても暫くは持ち堪えられる。》

[8]は冷静に敵の性能を分析し、ロウ達に情報を提示する。突きつけられたのは「苦戦は必至」だという事実のみだ。これまでの無人MAとの戦闘による全員の疲労を考慮すれば、長期戦になるのは避けたい所だ。

「困ったな…。せめて「パワーシリンダー」があれば…」

ロウが思わず呟く。「パワーシリンダー」とは、C.E.世界においてジャン・キャリーが開発したMS用人工筋肉の事である。ロウが製作したのは巨大な腕部型の物で、一度装着すれば通常のMSとは比べ物にならない関節強度を手に入れる事が出来る。それが放つ一撃はPS装甲をも無視し、機動兵器の内部機械を損傷させる程だ。現在はそれを小型化したものをノーマルのレッドフレームの腕に内蔵している。しかし腕部ユニットがお役御免になったわけではなく、なんと彼は形はそのままに出力を3倍までに改良を施している。因みに、GENERATION WORLDに迷い込まなければイベントに参加して皆に自慢するつもりだった。これがあれば、あの拳を叩き込めれば、巨大MAといえど沈黙が期待できるかもしれない。
しかし無いものねだりはいけない。今ある状況でなんとかしなければ…

《もし……聞こえる__?》

「!?」

「ロウ!プロフェッサーから通信だよ!!」

「本当か!?」

樹里が興奮気味にロウに伝えると、ロウも同じテンションで言葉を返す。何かタイミングが出来すぎていて気味が悪いが、今は自分の悪運の良さを享受しようと思い直した。プロフェッサーの音声は最初は不明瞭だったものの、直ぐに改善された。

『なんだかまた大変な目に遭っているようね。大丈夫?』

「大丈夫じゃないよぉ〜!!!」

プロフェッサーの相変わらずな楽天的な口調に対し、樹里は目に涙を浮かべながら現状の気持ちを訴える。こういっては失礼であるが、プロフェッサー自身もこのような光景には見慣れている。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん