G Generation Guardian
かくして、彼らの作戦は敢行された。現在、グランディーネ・アークによる攻撃は依然として続いている。弾切れ知らずもまた、巨大+無人兵器の特権と言ったところだろうか。
《奴らめ、ちょこまかと…いい加減にギブアップしたらどうだ!!》
「お前のトロい攻撃に当たってやれるかよ、ば〜か!!」
ピクシーを駆る少女は迫りくる攻撃を躱しながら、MSの拡声機能を使ってV.V,をからかう。訓練された軍人であればこのような戯言は気にも留めない事だろうが、V.V.にとっては…
《何をおおお!!?この天才に向かってバカだと!!絶対に許さん!!泣いて謝っても許さん!!》
効果は覿面なのである。一見何の意味もない様に見えるが、これも彼の冷静な判断力を無くさせるためだ。付け入る隙は大きい方がいい。
「あの子が注意を引き付けてくれたから、オレも準備が出来た!極限進化!!《エクリプス・フェース》!!!」
レオスの掛け声と共に、エクストリームガンダムは再び変貌を遂げる。携行武器として「ヴァリアブル・サイコ・ライフル」、そして型部には「ブラスターカノン」。背部の追加ユニットにも「カルネージ・ストライカー」や単弾頭ミサイル等を備える重装備形態である。これによりレオスの人格も叢雲 劾やヒイロ・ユイの様な冷静沈着なものに変わる。
「全兵装、オールグリーン。敵巨大MAへの攻撃を開始する。射線軸状の見方機は後退しろ。」
レオスは淡々と武装の数々を展開し、標的を定める。
「発射する!」
エクストリームガンダムから、先ほどとは比較にならない程の閃光の数々がグランディーネ・アークへと降り注ぐ。攻撃を察知したグランディーネ・アークはアルミューレ・リュミエールを展開、その攻撃を凌ぐ。
《単機でそこまでの火力を有するとは…。しかしグランディーネ・アークの装甲を突破するには…!!》
「そいつはどうかな!!」
そう言い放ったレイは同時に、露出したアルミューレ・リュミエール発生器へと接近。刀を振り下ろし斬り捨てる。それだけではない。他の発生器も、また別の機体に潰されている。
《まさか…この攻撃は囮!?アルミューレ・リュミエールを潰すのが目的かッッ!!》
V.V.が気づいた頃には遅く、出力が低下した光波防御帯は突破され、エクリプス・フェースの攻撃をまともに受ける事となる。この戦闘で初めての明確なダメージ。グランディーネ・アークの各所から小さな炎が上がり始めている。
《まだだ…!アルミューレ・リュミエールが突破されたところでこのグランディーネ・アークは負けはせん!!》
「いいや、アンタの負けだぜッ!V.V.!!」
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん