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G Generation Guardian

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「どうも不可思議な世で有ります故、お気を付けを。」

「今日はありがとうございました。ご縁があれば、また。」
「世話になった。」

夫婦はそれぞれ住職に礼を述べると、寺の階段を下り始めた。

「(超人の様な力があるといっても、やはり人間という事ですかな…。これからの旅路に幸がある事を祈りますよ。“ドモン・カッシュ”)」

「ごめんなさいね、ドモン。落ち着ける場所で考えられればいいと思ったのだけれど、あまり効果は無かったみたいね。」

先程までの優しい笑顔と打って変わり、少し暗い表情を見せる。
夫の力になれなかった事を悔いているのか。

「レインのせいじゃない。それに住職と話が出来て少し落ち着けた。俺達はこの世界の事をもっと知らなければ。」

夫、ドモンは妻であるレインに優しい口調でそう言葉を返した。彼にはレインの献身的な思いが痛いほどに分かっていた。かつての戦いの日々でもそうだった。ドモン・カッシュはF.C.世界において開かれる世界の覇権を賭けた戦い「ガンダムファイト」その第13回大会にネオジャパン代表として出場した。各国の強豪とのガンダムファイト、暴走する究極のガンダム、デビルガンダムとの死闘。この戦いで彩られた彼の1年を支え続けたのが、彼の幼馴染でもあったレイン・ミカムラであった。二人はパートナーとして共に1年を駆け抜け、デビルガンダムとの最終決戦にの最中でのドモンの告白により二人は愛の絆を結び、これを撃退したのだ。この二人がGENERATION WORLDに呼び寄せられたのは、彼等が入籍を終えて直ぐの事であった。

「そして、「シャッフル同盟」としての自分は何が出来るのか、でしょう?」

「ああ。俺は早くその答えを見つけなければ。」

貴方の思いは見通していると言わんばかりの表情を浮かべるレインと、それをまんざらでもないと見つめるドモン。皮肉にもこの異郷で、今までで一番互いが夫婦として意識している瞬間かもしれない。

「私も一緒に考えるわ。…だって夫婦ですもの。さぁ、行きましょう!」

「そ、そんなにくっつくな!暑いだろう!!」

「いいじゃない。いつもいつも修行ばかりで休んでなかったんだから!」

強引に腕を組むレインに対し、ドモンは照れと焦りから抵抗するものも、レインは一向に下がる気配がない。むしろより強い力でドモンの腕にしがみついている。

「…分かった。」

遂にドモンは折れ、レインが自分の右腕を占有する事を許した。しかしドモンはまた、まんざらでもないといった顔を浮かべながら二人で京の街を歩くのであった。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん