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G Generation Guardian

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「さて、これから君達に、簡単にこの世界の話をしよう。」

艦艇の艦長室。机には多くの書類が積み上げられ、必要最低限の機材以外は殆ど置かれていなかった。スペースもそれほど広い訳ではなく、あと数人もいれば人が入るスペースが無くなるほどであった。

「まず簡単な質問をしよう。君達は、“並行世界”というものを信じるかね?」

「並行世界…殆ど同じ進化・過程を築きながら、決して交わらん「もう一つの世界」…でもあんなんフィクションやろ?現実にあるとは思えへん。」

艦長の奇妙な問いに、少し困惑しながらセンナが答える。

「我々もそう思っていた。「あの事態」が起きるまでは…」

「あの事態…?」

「ああ…」

我々は一年前、元々はA.W.と呼ばれる時代の中で生きていた。いまここに居る多くの仲間達と共に、だ。

厳しい環境でありながらも逞しく生きてきた。しかし、その日常を破壊する「界震」が発生したのだ。空が裂け、地が割れ、そこから黒よりも深い暗黒が私達を包み込んだ。そして気が付いたら、「この世界」に流れ着いていたのだ。

初めはこの世界に存在する人間も少なかったが、次第にその数は増え始めた。しかし、その増えた人間というのは「別の世界」から来た者達だったのだ。その一人に話を聞けば、こちらとは全く違う歴史を伝えられた。ある者はU.C.、ある者はC.E.他にもF.C.、A.C.…正歴と生きてきた時代も全く違うものだった。

ただ、共通していた点がある。それは、どの時代にも「機動兵器による戦争」があったこと、そして、「ガンダム」が存在している事だ。
「そんな事になってるん…でもそんな世界になって、政府や軍はどうやって機能しとるんや?普通やったら無茶苦茶になってもおかしくない…。」

「その事なのだが、世界は奇跡的なバランスで存続を果たした。この世界が作り上げられた早い段階から地球、コロニーで政府が組織されたのだ。しかし、「二つの政府」が作り上げられ、世界にも安定が見え始めた頃には同時に、各世界におけるコロニーと地球の確執が現れ始めた。そして今…各世界の地球側の政府が統合した連邦政府と、宇宙、コロニー側の政府が統合した「コロニー統合軍」の間で戦争状態に陥っている。」
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん