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G Generation Guardian

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「我の…“エクストリームガンダム・カルネージフェイズ”に損傷だと!」

男は自分が不意を突かれただけではなく、機体を損傷させられた事に動揺する。そしてすぐさま閃光が放たれた方向に目を見けた。そこに映るのは、先ほどまで刃を交わした不死鳥と同型と思われる漆黒の不死鳥。凶鳥と比喩した方がふさわしいだろうか。

――――――彼は…不死鳥は希望の鍵なのです。これだけは破壊させません!

「…そうか、貴様が“アプロディア”か。奴め、まだ完全に“ジェネレーションシステム”を掌握しきれていなかったか。いいだろう。我とこのエクストリームガンダムが、貴様に極限の絶望をくれてやる!」

エクストリームガンダムは再び兵装を重騎士形態に変貌させ、光の刃を凶鳥へと向ける。

「誰だか知らないが…逃げろ…!」

――――――いえ、この場から逃れるのは貴方です。

「何…!?」

女性が男に言い掛けると、凶鳥は不死鳥に向け手を翳し、不死鳥の機体を特殊な膜で包み込む。

――――――システムを掌握されたこの状態では、貴方を逃がすのが精一杯です。どうか生き延びて、希望をつないでください。


「待て!アンタは…!」

男は言葉を言い終えるまでにこの空間から排除され、ここに残るのはエクストリームガンダムと凶鳥だけとなった。

「完全に力を発揮できぬアプロディアと“ハルファス”など我の敵ではない。」

――――――そうかもしれません。貴方の力は強大です。ですが希望をつなぐ時間を稼げるのであれば、私は喜んで、この命を賭けましょう。


「ほざくな…この物語の先にある物は絶望だと知れ!!!!」


――――――行きましょう、今一度力を。ハルファス!!


人知れず行われたこの戦い。この死闘でさえも、これから語られる物語の中ではほんの始まり、序章に過ぎないのだ。しかし、この戦いを始めとし、かつてない戦乱の波が、世界を呑みこんで行くのだ。

作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん