G Generation Guardian
「いいぞ兄ちゃん!!!」
「今度はその白い武器を見せてくれよ!!」
客はパフォーマンスにより気分は最高潮となり、赤いMSに後ろに懸架した白い銃の様な物も使う様に要求した。
『ああ、いいぜ。ただこれは武器じゃねえ。「万能工具」だ!!』
機体越しに、パイロットと思われる青年がそう言い放つと、MSは赤い腕に白い万能工具を携えた。すると、いきなりその万能工具を分解させたではないか。青年は全てのパーツを地面に置くと、その内の一つを取り出してみせた。
「まずこいつがビーム・トーチ。ちょっと形は銃に似ているが、金属の溶接に使う立派な工具だ。品質は保証するぜ。」
「そしてお次はビルドカッター。刃の部分が発熱するようになっているから、資材の加工がしやすい。そしてこいつの目玉は…!!」
青年はそう言いながら、赤いMSに全てのパーツを組み換えさせる。そして出来上がったのは、MSの全長ほどはあろうかという粉う事なき大剣であった。
「俺の自慢の万能工具、「カレトヴルッフ」の大剣モードだっ!!!!…まぁ、こいつはあんまり大っぴらには出来ねえけど。」
恰好よく決めた青年が直後に漏らした本音に観客は「そりゃそうだ」「やっぱり武器じゃねえか」と、笑いと共に声が飛び交う。
「結構盛り上がってんなぁ。嫌いじゃねえぜ、こういうの。」
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん