G Generation Guardian
最早市場の中心となっている祭りの場に、ブレイド達も辿りつく。しかし、MSが日本刀を携え、客に急かされながら武器を組み換え、何とも人間臭いではないかと思うと自然に笑みがこぼれていた。
「でも、あの人も貴方と同じ様にMSで転がり込んで来たんですよね。名前は確か…。」
「彼はロウ・ギュール。誇り高きジャンク屋さ。」
「そうそう…え?」
センナが先程少年にしたように、今度は少年が声の主の方へ顔を向けた。そこには快活そうな美青年と健康的な肢体が目のやり場を困らせる美女、そして色々と貧相な少女が少年の視界に映った。
「あ、貴方は…!俺達には到底見せないであろう「雌の顔」をしたそこのセシアさんに毎日手厚く看病して貰っていた糞うらやましいお人ではないですか!!そんなお人がこんな薄汚い所に何しに」
「うっせえ。」
「黙ってろ。」
「ァビゴルバィンッッ!!!!」
ブレイドとセンナが少年の一歩前に出たかと思えば、二人は同時に裏拳を繰り出しそれを顔面に叩きつけられた少年は母なる大地に勢い良く仰向けにダイブするのであった。
「ごめんなぁ、コイツ頭がイカレとるみたいでな。」
センナが申し訳程度に見苦しい場面を見せた事を謝罪する。
「ああ、俺達はあまり気にしてないから…な?」
「え?ええ…大丈夫です…」
青年達もそう言葉を返したものの、明らかに笑顔が引き攣っていた事は言う迄も無い。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん