G Generation Guardian
「で、俺達に何か用か。まさか何も無しにわざわざ近づいたりはしねえよな?」
「あ、ああ。オレはレオス・アロイ。こっちがセシア・アウェアとピーニャ・パーシーだ。」
ブレイドに言われ、青年…レオスはすぐに自分達の名を明かす。明らかに警戒されており、それを一刻も早く解こうとしたためだ。ブレイドとセンナは彼らの一人一人に視線を合わせ、再びレオスの方へと向きなおした。
「(こっちの女は中々だが…このガキはまだまだだな。)」
ブレイドは品物を見定めるように、向かいに居る女性と少女を見やった。あまりに露骨に見ればセンナに尻の穴を増やされることになる。眼球を動かすのは最小限に止めた。
「俺はブレイド。こっちの無愛想な女はセンナだ。…お前等、只者じゃねえだろ。」
「!!」
レオスはいきなり核心を突かれ、眼を丸くした。焦りから来る冷や汗を流しながら、恐る恐る口を開いた。
「…何故そう思う。」
「どう思うも無ぇ。お前が乗っていたガンダムと日本刀のガンダム。明らかに「別物」だろ?おっさんの話が本当なら、あの二機は作られた世界が違うんだろう。まぁそれだけなら別に変でも何でもねえ。…じゃあ、何故お前はあの男の事を知ってる?」
「それは…。」
単純な人間だと思っていたが、油断した。というより、こちらが既に墓穴を掘ってしまっていた。明らかに使われた技術の異なる機体に搭乗している人間があのように振る舞うなど、不自然極まりない事だ。
「お前はこの世界の何を知ってる。場合によっちゃあ…」
「(警戒どころか敵意を向けられている!?…どうする!)」
「知ってて当然でしょ。アタシらはGダイバーなんだからさ。」
「ピーニャ!?」
「「Gダイバー」?…一体何の事や?」
聞きなれぬ単語を耳にしたセンナは、それを発したピーニャの方へ目を向ける。ピーニャもそれに気付き、やれやれと言った表情を浮かべながら話し始めた。
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん