G Generation Guardian
「アンタらの言う通り、あそこで馬鹿やってるジャンク屋の事も知ってる。アタシ達は無数に広がる「GAデータ」から人類進化の方法を学習し、荒廃しつつある世界を修復するために活動してる人間なの。因みにGAデータってのは分かりやすく言うと並行世界のデータ。レオスのバカ面が助けたジャンク屋もそれに記録されてたから知ってたって事。」
「…じゃあ、この世界はそのGAデータが交わった結果って事なん?」
「まぁ、多分。」
「多分ってどういう事やねん!アンタらがこの世界を創った原因と違うんか!」
ピーニャの歯切れの悪い回答に、センナは思わず声を荒げる。レオス側の方としても、自分達は被害者の様なものであり、この世界の事を充分に把握している訳ではない。とりあえず、それを理解してもらおうと今度はセシアが前に出た。
「原因は今の所不明なのです。本来、GAデータがこのように融合することは有り得ない…データ世界とはいえ、そこには実際に人が生きているのですから。そして、GAデータは過度の干渉を受けると破壊されてしまいます。過去には何度かそのような事例がありました。」
「実際、オレ達も光に包まれて、突然この世界に飛ばされたんだ。少なくとも俺達が意図してこうなった訳じゃない。」
「「光に包まれた」?…ブレイド。」
レオスの言葉にあった「光」という単語に反応し、思わずセンナはブレイドと目を合わせる。
「ああ…俺等もこの世界に来る前、光に包まれて此処に来た。宇宙のミッションからいきなり地球に来ちまったのは堪えたぜ。…話聞く限りじゃあお前らも被害者って訳か。疑って悪かった。」
ブレイドはぶっきらぼうながらにも、レオス達を疑いの目で見た事を詫びた。
「お互い様さ。オレも疑われても仕方のない事をしてた訳だから。…所で、一つだけ訊いてもいいか?」
「構わねえぜ。」
「君達は…西暦世界の人間、でいいのか?」
「ああ。俺は向こうではソレスタル・ビーイングのガンダムマイスターをやってる。…お前なら俺等の事も知ってんじゃねえのか?」
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん