G Generation Guardian
「ああ…ソレスタル・ビーイングと君のガンダム「ガンダムエクシア」はね。でも、君…ブレイドとセンナの事は、俺達も知らない。正確に言えば、オレの知っている世界に君達が存在しないんだ。」
レオスは不可解そうな表情を拭えぬまま、ついに胸の内をブレイド達に話した。彼らに打ち明けた所で、決して解決などする筈は無いのだが…この疑問が何か重要な部分につながる様な気がしてならなかったのだ。
「…そう言われてもな、俺等は此処に存在して話してる訳だ。今はそれでいいだろ。」
「そうだな。変な事を言って済まなかった。」
ブレイドにそう言われ、レオスは再び彼に詫びた。この世界に来て、自分は色々と考え過ぎなのかも知れない。自分がダイヴした「西暦世界」とは似て異なる世界の人間なのかもしれない。実際、そう言った世界はGAデータにも存在している。
「別に気にしねぇよ。…じゃあ、俺等は行くぜ。」
ブレイドはそうレオスに言い、背を向けセンナと共に歩き出した。
しかし。
≪うわあああああああああ!!!!!!!!≫
突如として黒い爆炎と群衆の絶叫がこの場に広がったのだ。活気に満ちあふれていた市場は突如として混乱の爆心地となり、泣き叫びながら逃げ惑う人々で場が埋め尽くされた。
「只事じゃあねえな…センナッ!!!」
「解ってる!!!」
ブレイドはその歩みを走りに変え、一直線で艦の格納庫へと向かう。
「レオス!私達も…!」
「ああ!エクストリームで出る!!」
レオスとセシアも、一歩遅れて艦艇の格納庫へと足を向かわせた。
「アタシもっ!…あ、コイツ忘れてたなあ。」
ピーニャも二人の後を追おうとしたが、そこで少年が一人伸びているのに気が付いた。このままではたくさんの人に踏まれて死んでしまうかもしれない。なので彼女は慈愛の心を持って…
作品名:G Generation Guardian 作家名:かめわん